ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、ホットトイズ アベンジャーズ ソー レビューです。 ソーは、マーベルコミックの人気コミック「マイティ・ソー」の主人公です。怪力、ムジョルニアによる電撃、天候操作能力、飛行能力、防御力など、非常に高い戦闘力を持つヒーローで、映画「アベンジャーズ」でもその高い能力を駆使して戦い、その後のソー・ダークワールド、アベンジャーズ・エイジオブウルトロン、ソー・バトルロイヤル(ラグナロク)、アベンジャーズインフィニティウォー、アベンジャーズ/エンドゲームなどで活躍しています。演じるのは、映画「マイティ・ソー」から続投したクリス・ヘムズワース氏です。
それではレビューをはじめます。
(全体像)
他のアベンジャーズのフィギュアと比較すると背は同じくらいですが、上半身の鎧や腕の衣装により、より大きめの体格を再現しています。
マントは、梱包時から折り目が付いています。マントは鎧に固定され取り外すことはできませんが、腕の可動性などを妨げることもないです。 (各部拡大)
(ヘッド)
前作を持っていないので比較はできませんが、予約開始時に公開されていたヘッドよりも、クリス・ヘムズワース氏の顔により似ていると思います。細かい顔の凹凸やヒゲ、生え際の処理など、造形及び塗装で見事に再現しています。その代わり、前作とは違ってヘルメットをかぶっていなかったので、ヘルメットは付属はしていません。
※追記
このヘッドはその後発売されたダークワールド版、エイジオブウルトロン版、バトルロイヤル版などクオリティには遠く及びませんが、当時としてはかなり似ているヘッドでした。しかしこの出来から改良を重ねて現在のホットの造形技術に進歩していったことも、今見てみると感慨深いですね。
髪の毛はアベンジャーズ版キャップなどと同じく、金髪を見事に再現しています。髪の毛は軟質素材なので、先端部の肩やマントへの干渉もありません。
上半身を覆う鎧は、他のヒーローと比べて体格の大きさを表現し、装飾も劇中のデザインを詳細に再現して塗装もはみだしなどなく綺麗に仕上げられています。 この鎧には円状のデザインが3タイプあるのですが、
それぞれに小さいですが神の文字(?)のような模様がプリントされているようです。ここまで詳細なデザインまで再現しているホットトイズの作り込みの姿勢は素晴らしいと思います。
腕は、鎖帷子のような服を着ており、劇中の衣装の質感を良く再現しています。しかし、腕の可動性への干渉が大きく、特に肩の可動性を大きく妨げています。
二の腕には籠手状のパーツを装備しており、これは赤い布と軟質素材で構成されています。このパーツは着脱可能です。
足は、太股などはナイロン素材を、膝より下はブーツを履いています。ブーツのカラーリング及び靴の裏の造形も手ぬかりなく作られています。 ブーツは他のアベンジャーズフィギュアと違って踝で分割されており、地面にぴったりと設置して立たせることができます。
ちなみにマントの中はこうなっています。
可動性
ヘッドは前後左右に可動しますが、どの方向もさほど深くは曲げることはできません。
肩の可動性は写真のように前方、横方向に無理すれば90度は曲がりますが、腕の衣装が胴体の隙間から外れてしまいそうになります。実際には説明書の図のように前方後方ともに45度くらいが安全に可動できる限界だと思います。個体によってはもっと可動すると思いますが、無理して破損させないよう注意が必要です。
肘は90度曲がります。ハンマーの重さに耐えるためか、かなり関節は固くなっているので注意が必要です。 写真はありませんが、腹部は鎧の干渉により前方にはほとんど曲がりませんが、左右には回転は可能です。
股関節は90度くらい左右に広げることができます。膝関節は100度くらい曲げることができ、踝の接地性も高いです。
腰のパーツの干渉があるため、しゃがませにくいです。
(オプション)
ハンマー(ムジョルニア)
ソーの武器であるハンマーは、鎚の部分は金属製で再現されており、劇中の質感を再現しています。
金属製で重いのですが、フィギュアの肘の関節の保持性が高いので、問題なく持たせることができます。今のところ腕がへたって下がるといったことはありませんでした。
コズミック・キューブ(専用コンテナ付き)
劇中の最後に使用された専用コンテナ付きコズミック・キューブも付属します。コズミックキューブはクリアーパーツで再現され、コンテナの周囲の模様なども再現されています。キューブは残念ながら外すことはできません。これは今後出るロキとのシーンに生かせるアイテムですね。
差し替え用ハンドパーツ7種類
ハンドパーツは、ハンマー用、コズミックキューブのコンテナ用など、付属品を持たせるのには問題ないセットです。(コンテナ持ち手の撮影を忘れてましたすいません)
(そのほか)
アベンジャーズ現時点
残るはブラックウィドー、ハルク、アイアンマンマーク7。ハルクとマーク7の発売はいつ? 以上、ホットトイズ アベンジャーズ ソー レビューでした。
(総評)
良かったところ
当時としてはヘッド頭髪など秀逸な再現
上半身の鎧など衣装の再現度も高い踝の可動性が高く、スタンドなしでも安定して自立できる
気になったところ
腕の衣装の干渉により、肩の可動性がかなり制限されている
人気作アベンジャーズの立体化商品だけあって、劇中のキャラの体格に合わせたボディを再現し、ヘッド、衣装、付属品それぞれの塗装、造形の精度は高かったです。特に、鎧の丸い部分にある本当に小さな模様など、気付きにくいところまで再現しているのは良かったです。ヘッドは当時の再現レベルでは俳優さん本人の顔だけでなく、金髪の長髪も見事に再現されています。また、アスガルドに帰るためのコズミックキューブも付属し、ロキとのシーンを再現できるのも良いと思います。
ただ、このフィギュアの残念なのは、腕の衣装のため肩の可動性がかなり制限されていたことです。そのため、腕を90度上げることも厳しく、劇中でのハンマーを天に掲げたシーンやハンマーを打ちおろすようなポーズなどに対応できなかったことが残念です。確かに、ホットトイズのフィギュア自体、多様に動かして遊ぶようなフィギュアではないです。しかし今回のソーに関してはアイアンマンや他のアベンジャーズのフィギュアと比較しても可動性が低めだったので、そこが残念だと思いました。
今回のソーは、衣装、造形、塗装ともに問題なく、大きくポーズとらせずにディスプレイする人ならば別に問題はないフィギュアだと思います。ただ、アベンジャーズの他のホットのフィギュアよりも可動性は劣ることに留意して購入を検討したほうがいいと思いました。 今後は、ソーの因縁の敵である、ロキのフィギュアも発売予定になっています。また、劇中の前半ではソーは今回のような鎖帷子のような服は付けていないので、そのうち生腕バージョンで可動性を改善したものも出るといいかもしれません。
※追記
2018年現在ではもっとも似ているヘッドのインフィニティウォー版が出ているので、今からこのフィギュアを購入する必要はあまりないと思われます。ただインフィニティウォー、バトルロイヤル版は短髪なので、長い髪のものが欲しければバトルロイヤル版限定のものかダークワールドやエイジオブウルトロン版のほうが良いでしょう。
それでは今回はこれにて。