ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、
「生誕80周年記念 藤子・F・不二雄展」のレポートです。
大阪梅田の「グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル イベントラボ」にて、
2014年7月19日から10月5日まで開催の
「生誕80周年記念 藤子・F・不二雄展」のレポートです。
「藤子・F・不二雄(藤本弘)先生」は、
「ドラえもん」「パーマン」「キテレツ大百科」等のアニメ化もされた人気漫画の原作者です。
今回のイベント会場では、
体感映像シアター「SF(すこしふしぎ)シアター」でのショートアニメ(?)の上映、
「藤子不二雄Ⓐ(安孫子素雄)先生」との自作まんが冊子「少太陽」の公開、
「ドラえもん」「パーマン」等の原作漫画の原稿(複製を含む)の展示、
「オバケのQ太郎」「パーマン」の「モノクロアニメ」の上映、
有名人の方々のコメントが記載された色紙の展示、
体験型フォトスポット「なりきりキャラひろば」での写真撮影、
オリジナルグッズを販売する「ショップ」の設置が行われていました。
以下がレポートです。
※プライバシー保護のため写真に加工を施しています。
また、
撮影技術が未熟なため、お見苦しい写真が含まれますが、何卒ご容赦願います。
「SF(すこしふしぎ)シアター」、「少太陽・原稿の展示場」「色紙展示場」は
写真撮影禁止となっていました。
(会場入口前)
イベント会場入り口前には、
「藤本先生」と人気キャラクターが勢揃いした集合写真風の看板が設置されていました。
(撮影可能エリアの壁面)
撮影可能エリアの壁には、
「ドラえもん」「エスパー魔美」「チンプイ」「バウバウ大臣」「宙ポコ」等の作品の
1コマが映し出されていました。
(なりきりキャラひろば)
(パーマン) 「パーマン」のマスクの位置に頭を入れて、頭上の木箱に手を添える事で、
「パーマン」の姿で木箱を持ち上げている場面を再現する事ができました。
(ドラえもん その1) 「ドラえもん」に登場する「のび太」の部屋が再現されていました。
机の引き出しから上半身を出して、
「タイムマシン」に乗り降りする場面を再現する事ができました。
(ドラえもん その2) 「ドラえもん」の「おばあちゃんの思い出」の1シーンを再現する事ができました。
実際には掲載した写真の左90度の向きで設置され、
「のび太のおばあちゃん」の膝枕の位置に頭を乗せて、劇中のシーンを再現する形になりました。
(「藤本先生」の机) 「藤本先生」が作品を執筆していた机も再現されていました。
写真の椅子に座る事もできました。
(どこでもドア) 「展示会場」と「グッズショップ」との境に
実物大の「どこでもドア」が再現されていました。
扉部分は固定されているため開閉はできませんでした。
(イラスト)
展示会場の最後の方に、人気キャラが共演するイラストが展示されていました。
(ナレッジプラザ)
「グランフロント大阪北館」1階にある広場「ナレッジプラザ」に、
「等身大のドラえもん人形」が21体展示されていました。
(「カフェラボ」前)
「ナレッジプラザ」傍の「カフェラボ」前辺りに4体人形が展示されていました。
(2階)
北館2階にも4体人形が展示されていました。
(会場入口前)
イベント会場入口前に3体展示されていました。
(感想)
まず、
今回のイベントで良かった点は、
以前ニュース映像で見た「等身大のドラえもん人形」の実物が展示されていた事です。
作品内で登場する「ひみつ道具」を持ち、
多彩な表情をしたかわいらしい「ドラえもん」が忠実に再現されていると感じました。
イベント会場内の展示も、
長らく封印状態だった「ジャングル黒べえ」を含め、
お馴染みの作品の第1話の原画が展示されていて、
懐かしく思いました。
それと、
「少太陽」の中身の複製が展示されていましたが、
漫画の神様「手塚治虫先生」の作品でお馴染みの
「ヒゲオヤジ」と「アセチレン・ランプ」を彷彿とさせるキャラが
登場する漫画が載っていたのが強く記憶に残りました。
それと、
妄想癖のある主人公が、
暴走のあまり事故に遭って意識不明の重体に陥り、
最後は事なきを得て考えを改めるという漫画も載っていました。
クラスメイト等周囲の人々から避けられ、
親に注意されても妄想をやめようとしない主人公の姿は、
現在で言う「中二病」のキャラに通じる物を感じました。
「藤本先生」には先見の明があったのだと感じました。
病院のベットで泣きながら母親にすがり、
考えを改めると誓う主人公を、
クラスメイト等が見舞いの花を抱えながら温かく見つめる最後のコマに
希望を感じさせられました。
そして、
展示会場内にあった
「ドラえもん」「オバケのQ太郎」「コロ助」「エスパー魔美」等自身のキャラに囲まれる
「藤本先生」の姿を立体化したブロンズ像が強く印象に残りました。
続いて残念に感じた点ですが、
4Dが使われた「SF(すこしふしぎ)シアター」について、
個人的には立体映像で気分が悪くなる事があったため、
少ししんどさを感じました。
また、
展示内容について、少しだけ物足りなさを感じました。
「少太陽」等関西発公開のアイテム等があったものの、
もっと一つ一つの作品について掘り下げた内容の展示があればなお良かったと感じました。
多少残念な点はありましたが、
今回のイベントには、親子連れの方々が大勢来場していて、
「藤子・F・不二雄先生」の作品の人気ぶりを改めて実感させられました。
「藤本先生」自身は1996年に既に亡くなられていますが、
「ドラえもん」は今も新作映画が作り続けられています。
「藤本先生自身」の手による新作が生まれる事はもうありませんが、
その作品の影響を受けた方々が、
漫画やアニメはもちろんの事、
その他の分野の第一線で活躍されている事も改めて実感させられました。
会場内には、
「野村道子さん」「肝付兼太さん」「たてかべ和也さん」
「大原めぐみさん」「木村昴さん」「千秋さん」等の
アニメ「ドラえもん」の新旧声優陣の皆さんをはじめ、
「福山雅治さん」等の「ドラえもん」の映画に声優として出演した方々、
「弱虫ペダル」の「渡辺航先生」、「ゲゲゲの鬼太郎」の「水木 しげる先生」、
「銀河鉄道999」の「松本 零士先生」、「あしたのジョー」の「ちばてつや先生」、
「マジンガーZ」の「永井豪先生」、「うる星やつら」の「高橋留美子先生」、
「タッチ」の「あだち充先生」、「ドラゴンボール」の「鳥山 明先生」、
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の「秋本 治先生」、
「アンパンマン」の「やなせたかし先生」等漫画家の皆さん、
「ゴールデンボンバー」の「鬼龍院翔さん」等その他の分野の皆さんによる
コメントが記載された色紙が展示されていました。
どれも「藤本先生」御自身と、
その作品に対する熱意が伝わる内容が記されていました。
上記の色紙の中に名前はなかったと思いますが、
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」以来注目される様になった
「原恵一監督」も、
1988年公開の映画「エスパー魔美 星空のダンシングドール」で監督を務めた、
「藤子・F・不二雄作品」縁の方です。
「藤本先生」の作品があったからこそ、
大人も泣けると評されるアニメ映画が生まれたと言えるかもしれません。
実は
「藤本先生」と「クレヨンしんちゃん」との関係はもう一つあったそうです。
アニメ「ドラえもん」を制作する「シンエイ動画」が
「藤本先生」の作品をアニメ化しようとしたところ、先生の体調が思わしくなかったため、
候補に挙がっていた「クレヨンしんちゃん」のアニメ化が決定したそうです。
また、
「クレヨンしんちゃん」を連載する「漫画アクション」の出版元
「双葉社」のコンテンツ二次利用部門も「藤本先生」のおかげで立ち上げられたそうです。
何でも「双葉社」は、
「クレヨンしんちゃん」と同じ「漫画アクション」で連載された「ルパン三世」で、
出版物以外の版権を放棄したばかりに、大損をした苦い経験があったそうです。
「ルパン三世」が、
アニメ化され今日まで続く人気作品になるとは予想できなかったためか、
本来得られるはずだった利益を逃してしまった訳です。
そういう失敗があったため、
「双葉社」の方から、「藤本先生」に版権ビジネスについて相談した事があったそうです。
「藤本先生」は自身の作品に限らず、
その他の面を通じて、今日まで続く人気作品に影響を残した訳です。
個人的には、
「藤本先生」の作品は、今日の漫画やアニメはもちろんの事、
特撮ヒーロー作品にも多大なる影響を残したと考えています。
無理矢理かもしれませんが、
「ドラえもんのタイムマシン」なくして、
「タイムレンジャー」も「仮面ライダー電王」も生まれなかったと思います。
同様に「のび太の恐竜」なくして、
「ジュウレンジャー」「アバレンジャー」「キョウリュウジャー」は、
「21エモン」なくして「デカレンジャー」は生まれなかったと思います。
最後は脱線しましたが、
今回イベントに行ってみて、
本当に良かったと思います。
個人的にも、
「藤本先生」の作品に対する興味・関心が再燃しました。
それでは
簡素な内容となりましたが、
今回はこれまで!