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ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、
「S.H.フィギュアーツ キン肉マン」の代行レビュ―です。
1979年から「週刊少年ジャンプ」に連載された漫画
「キン肉マン」の主人公「キン肉マン=キン肉スグル」の「S.H.フィギュアーツ」です。
テレビアニメ版では「神谷明さん」の声でお馴染みのキャラクターでした。
元々「キン肉マン」は、
連載前に読み切り漫画として初登場しました。
その時の「キン肉マン」は、
「ウルトラ兄弟の落ちこぼれ」という設定でした。
連載作品となった際、
「キン肉星の王子」という設定に改められました。
「キン肉マン」は赤ん坊の時、
父「キン肉大王=キン肉真弓」に豚と間違われ地球に捨てられてしまいました。
やがて成長した「キン肉マン」は、
公衆便所の裏に家を建てて貧乏生活を送っていました。
連載当初は、
「キン肉マン」が日常生活で巻き起こす騒動や、
怪獣や侵略者にも相手にされず、
子供にさえ「ダメ超人」と馬鹿にされる「キン肉マン」の醜態が描かれていました。
やがて「キン肉マン」は「第20回超人オリンピック」に出場し、
前回チャンピオン「ロビンマスク」に辛うじて勝利します。
しかしその直後遠征で向かったハワイで、
「プリンス・カメハメ」に一瞬で惨敗してしまいます。
その「カメハメ」に高い潜在能力を見出され、
彼を師として猛特訓を受けた結果、「キン肉マン」は「48の殺人技」を身に着けます。
これを転機に物語は、
真剣に格闘家として活躍する「キン肉マン」の姿が描かれる様になります。
やがてチャンピオンの資格をはく奪された「キン肉マン」は、
「第21回超人オリンピック」に出場し、
死んだと思われていた「ロビンマスク」が差し向けた「ウォーズマン」に決勝で勝利し、
史上初V2チャンピオンとなります。
物語はその後
「悪魔超人編」
「黄金のマスク編」
「夢の超人タッグ編」
「キン肉星王位争奪編」へと続き、
戦いを通じて「キン肉マン」は多彩な超人達と友情を築き、
人々から称賛を受けるヒーローとして成長していきます。
個人的にも「キン肉マン」が「テリーマン」達と友情を築いていく展開が圧巻でした。
ただし原作者「ゆでたまご先生」は、
読者アンケートの結果に基づき、
出版元から友情をテーマにする様指示を受けたため取り入れたとコメントしていました。
経緯はどうあれ、
現在見ても「キン肉マン」で描かれる友情の物語には見応えを感じます。
また、
作品の出だしは完全にギャグ漫画でしたが、
プロレスがメインとなって以降は、次第にシリアスな描写が増えて行きました。
「キン肉マン」達「正義超人」達は常に不利な状況に置かれ、
決して甘い展開ではありませんでした。
特に、
「アシュラマン」と「サンシャイン」により「正義超人」達の友情が奪われ、
「キン肉マン」が孤立状態となる所から始まる「超人タッグ編」は見ていて胸が詰まりました。
また、
主人公「キン肉マン」は無論の事、
登場するキャラクターには、誰1人完全無欠の聖人君子はいなかったと思います。
「キン肉マン」は格闘家として覚醒後も、
ドジ・おっちょこちょい・スケベ・見栄っ張り・臆病という短所を引きずり、
時に疑心暗鬼にかられたり、感情的になったりする場面もありました。
しかし、
その様な描写があるからこそ、登場キャラに人間味を感じ、魅力的に見えたのだと思います。
それこそ最初は見るなり女性が逃げ出す程の醜男
(正確には「キン肉マン」の素顔はマスクで隠されています。)の「キン肉マン」ですが、
弱い者に優しく、
敵として憎んだ相手さえ戦いを終えた後は仲間として受け入れる寛容さを持つヒーローでした。
「ヒーローはイケメン」が定番となった現在では、
なかなか厳しいかもしれませんが、
劇中での活躍を見れば「キン肉マン」は非常に魅力的なヒーローだと思います。
ピンチの連続で追い詰められながらも、
最後は「火事場のクソ力」で大逆転し勝利する姿には、毎回カタルシスを感じました。
原作者の「ゆでたまご先生」について、
漫画の神様「手塚治虫先生」と比較されて、
「『キン肉マン』しかヒット作がない一発屋」
と揶揄される事が度々あります。
個人的には、
たとえ1作であっても、名作は名作だと思います。
「キン肉マン」は「キン肉星王位争奪編」以降も、
その息子である「キン肉万太郎」を主人公とした「キン肉マンⅡ世」や、
再び「キン肉マン=キン肉スグル」を主人公とした新作が続いています。
長く描き続けられた結果、
絵も緻密になり、新たな世代のファンを開拓し続けています。
これからも続いてほしいと思います。
ちなみに、
上記の「手塚先生」の原作で1985年に特番で放送された
アニメ「悪魔島のプリンス 三つ目がとおる」では、
主人公「写楽 保介」がテレビで「キン肉マン(劇場版)」を見ている場面がありました。
(※ソフト版では該当のシーンはカットされています。)
「キン肉マン」は、
パチンコ台やテレビCM等で、現在でも目に触れる機会があります。
前置きが長くなりましたが
それではレビューです。
※本レビューには作品の設定と異なる内容の写真が含まれますがご容赦願います。
また、
プロレスに関しては全くの素人のため、
きちんと再現できていない箇所があるかもしれませんが、何卒ご容赦願います。
そして、題材として使用したキャラクターを馬鹿にする意図は一切ありません。
「キン肉マンGo Fight!」串田アキラ
「肉・2×9・Rock' Roll」串田アキラ
「キン肉マンボ」神谷明、こおろぎ'73、Shines
「キン肉マン音頭」神谷明、松島みのり、こおろぎ'73、Shines
「キン肉マン旋風(センセーション)」串田アキラ
「キン肉マン倶楽部」神谷明
「ズダダン!キン肉マン」鈴木けんじ
「月火水木・キン肉マン」ケント・デリカット、松田多香子、森の木児童合唱団
※動画投稿者の方々へありがたく使わせて頂きます。
(全体図)
(付属品) 頭部(A・B・C)
手首(左右各2種)
(頭部)
(A通常顔)
「ウルトラマン」的な「トサカ」を含め、
「キン肉マン」の頭部がそれらしく再現されています。
額の「肉のマーク」もきれいに造型されています。
(B気合顔)
(Cダメージ顔)
どちらかと言えば「叫び顔」に見ますが、説明書にも「ダメージ顔」と記載されています。
(手首ジョイント)
「手首ジョイント」については、既存の「S.H.フィギュアーツ」と同じ使用となっています。
(本体手首)
(交換用可動手首)
親指以外の4本の指がまとめて可動する「交換用可動手首」が付属します。
(首の可動域)
「首関節の可動域」により、
「見上げた状態」「顎を引いた状態」「左右に頭を傾けた状態」「左右に顔を向けた状態」
を再現可能です。
(肩の可動域)
「肩関節の可動域」により
「両腕を真横に広げた状態」、「両腕を真上に上げた状態」を再現可能です。
(肘の可動域)
「肘関節」については、既存の物と異なり、「下腕」を一周させる事ができます。
「上腕」と「下腕」を完全に密着させる事はできませんが、
かなり深く「肘」を曲げる事ができます。
(肩・肘の可動域)
「肩関節」と「肘関節」の可動域により、
「両腕を交差させた状態」等、既存の商品では困難だったポーズを再現する事が可能です。
(上半身の可動域)
「腹部関節」の可動域により、
「上半身を仰け反った状態」「前屈みになった状態」を再現可能です。
「上半身を左右に向けた状態」もスムーズに再現できます。
(太腿の可動域)
「足の付け根の関節」に被せる形の「太腿」を外側に向ける事が可能です。
(膝の可動域)
「太腿」と「脛」を完全に密着させる事はできませんが、
かなり深く「膝関節」を曲げる事ができます。
(足首の可動域)
「足首関節」については、
接地性について特に問題はありませんでした。
既存の物と異なり「爪先関節」は削除されています。
(各部筋肉)
「胸筋」「腹筋」「背筋」「前腕筋」「大腿筋」等の筋肉隆々さが
それらしく再現されていました。
(キン肉バスター)
(ネオキン肉バスター)
(キン肉ドライバー)
(マッスルスパーク)
(コブラツイスト)
(ポーズを決める「キン肉マン」)
(キン肉ガード=肉のカーテン)
(敵と対峙する「キン肉マン」)
(コーナーポストからジャンプする「キン肉マン」)
(アニメ2代目オープニングのイメージ)
串田アキラさん「俺は炎の~キン肉マ~ン!!」
(「王位争奪編」OPにより)
(キックを炸裂する「キン肉マン」)
キン肉マン「キン肉マンキーック!」
(読み切り版より)
(醜い弟の存在を知り驚愕する「ウルトラ兄弟」)
ゾフィー「こ…これがぼくたちの弟なのか…?」
ウルトラセブン「ウウ~み…みにくい…」
(「牛丼音頭」を踊る「キン肉マン」)
キン肉マン「牛丼~♪」
キン肉マン「一筋~♪」
キン肉マン「300年~♪」
※「キン肉マン」が日の丸の扇子を両手に持っているとご想像下さい。
キン肉マン「早いの~♪」
※「キン肉マン」が両手に「牛丼の丼」を持っているものとご想像下さい。
キン肉マン「うまいの~♪」
キン肉マン「やっすいの~♪」
キン肉マン「ギク~ッ」
※「キン肉マン」が牛に殴られて泣いているものとご想像下さい。
(工事現場でバイトをする「キン肉マン」)
※原作・アニメの初期に、
「キン肉マン」がデパートや工事現場でアルバイトをするエピソードがありました。
(こたつでくつろぐ「キン肉マン」)
(いじける「キン肉マン」)
キン肉マン「どうせ私なんか…お~いっ!おいっ!おいっ!」
(おどける「キン肉マン」)
キン肉マン「へ!へ!屁の出る5秒前~♪」
(「キン肉マン」を応援する「のび太」と「ドラえもん」)
のび太「キン肉マン頑張って!」 ドラえもん「頑張れ!頑張れ!キン肉マン!」
(2人の声援に応える「キン肉マン」)
キン肉マン「へのつっぱりは、いらんですよ!」
ナレーション「おお!言葉の意味は分からんがとにかくすごい自信だ!」
(握手を交わす「キン肉マン」と「コブラ」)
※「週刊少年ジャンプ」生まれのヒーローの2ショットです。
(総評)
(長所)
まず、
今回最も良かった点は、
本「S.H.フィギュアーツ」で「キン肉マン」が可動フィギュアとして商品化された事です。
劇中で披露される複雑な技を再現するため、2年の期間を費やし、
新たな素体を開発したとの事です。
その甲斐もあり、
既存の素体では困難だった、
正面での両腕の交差や、仰け反りや前屈みの姿勢が雰囲気十分に再現できました。
さすがに体育座りや、完全に体全体を丸めた状態にはできませんが、
対戦相手役と絡めると、技をかけたポーズがそれらしく再現させる事ができました。
「キン肉マンの可動フィギュア」が商品化される際、常に課題であった
「技をかける側はもちろん、かけられる側のポーズを再現させるための関節の可動域」
については、十分確保されている印象でした。
「仮面ライダー」や「スーパー戦隊」とは異なる素肌が剥き出しのキャラの雰囲気も、
筋肉部分の質感によりよく再現されていると感じました。
(短所)
今回最も残念だった点は、
「ギャグっぽい表情」を再現した「交換用頭部」が1点も付属しなかった点です。
既存の商品でも「ヒーロー然とした表情」しか付属しなかったため今回こそはと期待しましたが、誠に残念な結果となりました。
「ヒーローとしてのキン肉マン」を再現する事に重点が置かれたため、
今回の表情のチョイスになったのかもしれません。
しかしやはり個人的には、
「コミカルなキャラとしてのキン肉マン」の一面が切り捨てられた事に納得できません。
無論ヒーローとして活躍する「キン肉マン」は魅力的ですが、
それと同時に三枚目としての「キン肉マン」も十分魅力的だと思います。
確かに劇中では表情豊かなキャラで、
どの表情も捨てがたく、どれを立体化してほしいかと問われれば迷ってしまいます。
個人的には
「臆病風に吹かれてベソをかいた表情」
「目を閉じて大口を開けて得意気な表情」
「美女を前に目をハートマークにして舌を垂らした表情」
「目が点で、唇が波打った状態の表情」
等を希望します。
また、
今回付属した物以外で「ヒーロー然とした表情」で立体化を希望する物があります。
「顎のフェイスガードを展開した際の表情」
「危機的状況の片眼をつぶって歯をくいしばった表情」等です。
今回結果的に、
似たり寄ったりの表情に限定され、代わり映えがしない点が本当に残念に思いました。
また、
付属品についても物足りなさを感じました。
「交換用頭部」以外では、
「握り拳」「可動手首」しか付属品がなく、本シリーズの商品としては、
いつになく質素な印象が否めませんでした。
「可動手首」については、
今後如何なる体型のキャラがリリースされても、
技をかけた際のポーズを忠実に再現させる事ができるとの触れ込みでした。
しかし実物に触れた感想としては、
技をかけた相手の体の一部を掴むと言うより、添えるのがせいぜいという感じでした。
これならむしろ、
各指の開き具合の異なる固定式の手首を数種付属させた方が良かったと感じました。
正直、
既存の商品の様に
「手刀」「開き手」「武器用」「Vサイン用」等複数の「交換用手首」を
付属させてほしかったと痛感しました。
こちらも触れ込みで、
「可動手首」はどんな場面にも流用可能とありましたが、
それに対しても抵抗を感じます。
固定式の手首でなければ、
雰囲気が出ないポーズがある事を、これまで本シリーズの商品を購入して来て実感しています。
仮に本シリーズで「ブロッケンJr.」が商品化された場合、
ちゃんと「手刀の交換用手首」がなければ
「ベルリンの赤い雨」はきちんと再現する事はできないと思います。
「S.H.フィギュアーツ」の前身である「装着変身」を購入していた当時、
「可動手首」1つでは劇中のポーズを忠実に再現できない事に不満を感じ続けていました。
「S.H.フィギュアーツ」となり、
「交換用手首」に仕様変更されたおかげで、それまでの不満が解消されました。
今回、
「フィギュア本体の素体」が進化した反面、
「手首」に関しては退化してしまった印象でした。
そして最後に、
非常に質素な内容にも関わらず、
お値段が割高な点も納得できませんでした。
「牛丼の丼」等の小物も1つ位付属させるべきだと感じました。
残念な点はありましたが、
お気に入りの「キン肉マン」のキャラが
「可動フィギュア」として商品化された事自体は素直に喜びたいと思います。
今回の商品に合わせて、
「魂STAGE ACT.リングコーナー」が商品化された事も評価したいと思います。
「キン肉マンの可動フィギュア」としては、
これまで
「タカラトミーのミクロアクション」
「メディコス・エンターテイメントの超像可動」
「海洋堂のリボルテックヤマグチ」等で商品化されるも、
いずれもリリースが失速し、終息してしまいました。
「リボルテックヤマグチ」版については、
パーツの交換により表情を変える事が可能で、
関節の可動域も広くかなり評判の良い商品でした。
私も上記の評判を目にし、
購入を考えましたが、好評により既に在庫切れとなっていました。
そのため再販を待つ事にしましたが、
本「S.H.フィギュアーツ版」の商品化が決まったため、
再販は不可となったとの事です。
同じメーカーから「マイクロヤマグチ リボルミニ版」がリリースされましたが、
自分の趣向に合わないため、「S.H.フィギュアーツ版」に期待する事にしました。
実物を手にした感想としては、
確かに技をかけるポーズは雰囲気十分に再現できるものの、
単体としてのプレイバリューはかなり低いと感じずにはいられませんでした。
今後ぜひ
「拡張パーツセット」を商品化して、今回の不満点を補填してほしいと思います。
また、
「キン肉マン」の別バージョンの商品化にも期待したいと思います。
アニメ版のOPでお馴染みの「青の戦闘コスチュームとマント姿のキン肉マン」や
「超人タッグ編」の「赤のタンクトップ姿のキン肉マン」等もあるといいかもしれませんね。
それでは
今回はこれまで!