ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、ホットトイズ アイアンマン2 DIECAST ウォーマシン レビュー 前編です。
(全体像)
今回のウォーマシンは、前回のものよりも各部の造形や塗装がより詳細に再現され、前バージョンの身長が約30センチに対して今回バージョンは32センチに大型化していました。全パーツの6割にダイキャストが使用されているとのことで、フィギュア自体の重量も1.33kgもありウィップラッシュマーク2などよりも重量及び自立時の安定性も向上していました。なお全身のマーキングは劇中とは異なりますが、これは予約開始時に公開されたサンプル版でのデザインのまま再現しているようでした。
旧ウォーマシンと比較
全体的に大きくなり、各部の武装も巨大化しています。カラーも以前のものよりより暗めになっており、より質感が増しました。
肩にはサンプル準拠の001のマーキングが追加、腹部側面のマーキングも変更、腕のマーキングや塗装の追加も見られました。
脚部分は全体的な大型化はもちろんのこと、 塗装の詳細化も行われていました。
横から見ると、各部ウェザリング塗装の追加と、スラスター部分の塗装、そして足先部分のゴールド部分の形状も変化しています。
背面も、スラスター部分や太腿のラインなどかなり詳細まで塗装が施されていました。
(各部)
ヘッド
ヘッドは細かい塗装処理がなされ、形状もより丸くなり劇中のデザインに近づいています。各部の細かいダメージ塗装やラインもかなり詳細に再現されていました。 目の部分も、ライトアップされていない状態でも少し暗めですが赤く見えるようになっていました。
胸部はかなり大型化し、重厚感がより強調されていました。
右肩部分には前版では描かれていなかった001のナンバーも追加されていました。
左肩のアーマーにも、前バージョンにはなかった001のナンバーが追加され、ED445FLTSの文字も軽微なダメージで消えた部分ができている状態を再現していました。
ガトリングガン
肩には前バージョンと同様にガトリングガンが装備されており、銃身には赤錆のようなウェザリング塗装が施されており質感も十分でした。
マシンガンは銃弾ベルトで背中と接続できますが、前バージョンとは違ってどちら側もベルトが外れにくいようにしっかりと差し込むことができるようになっていました。
腕部分のマークも以前のものから追加され、パーツのつなぎ目も塗装が施されていました。
両腕のマシンガンは今回は初めから取り付けられており、前版のようにすぐに外れることもなくしっかりと接続されていました。
左腕のマークも前版から追加されていました。上腕部はダイキャスト製パーツが多く使われており質感及び重量感も申し分なかったです。
腰の接続はしっかりと接続されており、前バージョンのように腰から壊れることもないとは思います。
なお腰部左側面のマークはサンプル版に準拠し、前作のものからは変更されていました。
太腿部分、ひざ裏には多くのダイキャストパーツが使用されており、質感及びフィギュアの安定性も十分でした。
脚すね部分にも多くのダイキャストパーツが使用され、さらに各部の軽微なダメージ塗装もあいまって高い質感を再現できていました。
脚売れ面にはスラスターやそのほか噴射口なども詳細に作りこまれていました。
(ギミック)
ライトアップ
目は頭部パーツ下のスイッチでONOFF可能です。目は旧版と同じく赤色に発光します。さすがにサンプル画像とおりの見え方は無理でしたが、目全体に光がいきわたるように発光できていました。
腕側面のスイッチで手のリパルサー光線のライトアップが可能でした。
胸部ライトアップは背中部分にスイッチでONOFFできます。ライトアップの光量はこのフィギュアのライトアップでもっとも強かったです。
ミニミサイル展開
右肩のミニミサイルは肩部全部を押し下げた後上に引き出して展開します。可動範囲は上下と、頭部に当たらない右側に180度でした。
キャノン砲展開
左肩のキャノン砲は右肩と同様に収納されており、上部に引き出して展開できます。ミサイル「別れた妻」は砲口にセットでき、奥に押し込んでしまっても後ろのフタを開けると容易に取り出せるようになっています。
バトルダメージ版
バトルダメージパーツを装着したバトルダメージバージョンです。換装パーツは上半身のみですが、劇中では脚をそこまでやられたようには見えないこともあり劇中終盤の大体のダメージ状態を再現できます。
ヘッドのマスクにはサンプル版よりもキズが太くなったもの、バトルダメージ状態をおおむね再現できていました。
上半身は、右肩アーマー、右肩パーツ、胸部パーツが換装可能で、弾痕や破損部分等の作りこみも詳細かつ丁寧に仕上がっていました。ただ肩アーマーのED445・・・の文字が通常版では消えてる部分もあるのに、ダメージパーツだと文字がはっきりとプリントされているのがちょっと気になりました。
左腕の内側にもわかりにくいですがキズを負った腕ダメージを換装パーツで再現。
マシンガンは砲塔を換装することで、ウィップラッシュマーク2に切られた状態を再現できます。
中央電池カバーや背中のブースターのフラップもバトルダメージパーツに交換でき、表面が傷ついた状態が再現できます。いままでのホットトイズでも背面まで換装可能なバトルダメージパーツを交換可能なものは少なく、バトルダメージ再現度ではホットのフィギュアの中ではもっとも劇中に近くなったと思います。
※2016年11月14日追加
胸部の装甲をはずすと、胸部の内部構造も再現されていました。ただ、アイアンマンとは違って腹との分割が見えてしまうので、この状態で飾ることははあまりないかもしれません。
(オプションパーツ)
差し替え用ヘッド(ジェームズ・ローズ)
ウォーマシンマーク2などと同様に、今回もローズのヘッドも付属します。前バージョンよりはかなり顔も改修が進んだこともあり、問題なく演じるドン・チードル氏の顔を再現できていました。 あと、口下のマスク部分は下に押し下げることができます。
バトルダメージ版差し替え用パーツ(フェイスマスク、胸部アーマー、右肩部アーマー、肩部アーマー、ブースター部×2)、 分かれた妻
差し替え用リパルサー用手首パーツ(×2)、差し替え用ハンドパーツ(×4)
特製台座
今回のフィギュアには専用のスタンドが付属し、台座には破壊された陸軍仕様ドローンの残骸が散らばっている日本庭園の状況を再現していました。
スタンドはフィギュアの股を支えるという仕様ですが、重量があるウォーマシンを支えるには十分に機能しました。ウォーマシン自体の自立安定性も高いので、脚をドローンの残骸に乗せたりと色々なポーズにも利用できます。
ちょっと写真が多くなりすぎたのでここまでを前編とし、可動性からは後編とします。