ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、ホットトイズ 「デッドプール」 デッドプールのレビューです。
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(全体像)
全体的な体型は劇中そのままではないものの、スーツの質感やベルトやホルスター等の装備やブーツのデザイン等も細かいところまで劇中に近く再現されていました。スーツに施された弾痕などの穴の位置はサンプル写真から変更されており、より劇中に近くなっていました。
(各部)
ヘッド
ヘッドはスパイダーマンなどとは違って布を使用していませんが、左右の耳の形や後頭部のとんがった状態、頭の後ろのしわなど詳細にマスクの形状を再現できていました。 また首の下の金具も別パーツで再現されていました。
胴体
スーツ表面はサンプル写真では細かい凸が並んだように見えましたが、製品版ではより滑らかな劇中スーツの表面により近く変更されていました。スーツ胸部には劇中でも見られた銃の弾痕らしき跡やキズなどが再現されており、全体的に汚し塗装も施されておりサンプル写真ほど詳細ではないですが質感も十分でした。
肩のアーマーや肘にはバンドの金具など細かいところもしっかりと再現。ただ細かいところですが、左肩のバンドと肩当てを繋ぐ金具は劇中では銀色に見えるシーンが多いのでブラックでいいのかどうか気になりました。
腰にはデッドプールのマークに似たバックルと小物入れ、そしてホルスターを支えているバンドなど、劇中スーツのデザインにさほど変更なく再現されていました。腰の小物入れは開閉はできませんが、開閉はできないものの形状や留め金まで細かく仕上げられていました。
ホルスター
左右太腿には銃のホルスターがバンドで固定されており、それぞれ銃をセットできます。ただ構造上しっかりとは銃を固定できませんでした。
脚の小物入れも腰と同様に小さいながらも再現されていました。
左足にはダガーナイフの鞘がバンドで固定されています。脚のすね当てにも細かいキズや汚れが再現されており、靴部分の留め金なども細かく塗装されていました。
刀の鞘に隠れている背中のスーツにも、ぬかりなく詳細な汚し塗装が施されていました。
(オプションパーツ)
刀(×2)
刀は刃の部分は金属製、柄はプラスチック製から構成されていました。金属製の刀身は光沢も問題なく、柄には若干の汚し塗装が施されていました。
鞘
刀の鞘は中央部分が磁石が入っており、同じく磁石が入っている背中に磁力で固定することができます。
ピストル(×2)
サンプル写真では白い銃を持っていましたが、製品版では劇中で使用していた色にちゃんと変更さ入れていました。ピストルは同じ形状のものが二丁付属し、それぞれシリンダーが後方に可動しマガジンを取り出せる仕様になっていました。
ダガーナイフ
左足の鞘に納めることができるダガーナイフは、刃の部分の光沢や柄部分の細かい形状も不具合なく仕上がっていました。
手裏剣(×2)
劇中で使用した印象はあまりないのですが、手裏剣2個も付属します。
差し替え用眼部パーツ(×5セット)
本体付属の通常の目と、そのほか4種類の眼部パーツが付属します。
専用スティック(磁石入り)
眼部パーツ着脱のため、磁石入りスティックが付属しています。スティックの正面部分は、デットプールのマークの形状をしていました。
スティックを眼部に付けると眼部パーツを頭部から取り外すことができます。ただ初めに本体についているパーツは若干とれにくかったので、眼部パーツ上部にスティックを押し当てて離すと取れ外しやすかったです。
眼部パーツそれぞれ。これ以外もそれぞれを組み合わせて、劇中などの表情を再現することができます。
差し替え用ハンドパーツ(×10)
ハンドパーツは、握り手、開き手、銃持ち手、刀持ち手、ポーズ手4種類が付属します。
特製台座
スタンドは、フレキシブルピラーの支柱を使用しており、ジャンプしての攻撃などのポーズでのディスプレイが可能です。
台座は、デッドプールのマークと血のあとが描かれたデザインになっていました。これらは台座に直接施されており、スパイダーマンの台座のように取り外しはできませんでした。
(可動性)
ヘッドは首と一体型のため可動域は広くはありませんが、前後にはそこそこは曲げられ、左右にも写真くらいまでは可動域がありました。
腕は左右には45度ほどまで可動します。
肘は約100度ほどまでは曲げられます。腕は前方には90度までは上がりますが、それ以上はスーツの干渉が強く厳しそうでした。
腰はスーツが薄いこともあり、ほぼ素体の可動域を妨げずに動かすことができます。
上半身は40度ほどは左右それぞれに回転できます。ただそれ以上だとかなりスーツが引っ張られるので破損に注意が必要と思います。
股は説明書では左右合わせて45度ほどと書かれていましたが、実際にはもう少し動かすことができます。ただスーツが薄いため劣化につながる可能性もあるため、気になる人は45度までにしておいたほうがよさそうです。
脚は前方には90度上げられ、ひざは約120度近くまで曲げられます。
足先はボールジョイントのため、前後左右に可動域が広く接地性は高かったです。
あと、海外などではすでに指摘されていたようですが、ハンドパーツを頻繁に付け替えていると腕のスーツの先部分がだんだん破れてくるようです。私の購入分も複数回付け替えるとこのようになったため、破れないようにするには何らかの対処が必要だと思います。
(そのほか)
今年公開された映画は全世界で大ヒットを記録し、続編の製作が始まっています。監督は交代するようですが、異色のヒーローが次はどのような活躍をするのか期待したいですね。
以上、ホットトイズ 「デッドプール」 デッドプール レビューでした。
(総評)
良かったところ
スーツの概ねのデザイン及びダメージ処理等も忠実に再現
眼部パーツの交換により様々な表情を再現可能(磁石で着脱も容易)
多数のハンドが付属し、劇中やポスター等のポーズを再現可能
気になったところ
スーツの素材が薄いため、伸びたり手付近の破れなどが心配
今回のフィギュアは、全体的なシルエットはサンプルから劣化なく製品化されており、スーツはサンプル写真よりも素材を劇中に近いように変更されていました。さらに、スーツ全体のダメージ処理もサンプルほどではないもののかなり細かく施されており、劇中のスーツの質感から違和感ない仕上がりになっていました。そして劇中で使用した武器、交換ハンド、眼部パーツにより、劇中や宣伝ポスターなどの特徴的なシーンに広く対応していました。また眼部パーツ交換や刀の鞘の固定を磁石を使用したことにより、よりスムーズに交換することができるようになりました。スーツの生地が薄いこともあり可動性が高く、劇中やポスターなどの印象的なポーズをとらせることが可能です。
気になったところは、可動性は高くともスーツが薄いためにポーズによっては長い間そのままだとスーツが伸びたりする可能性がありそうな点です。さらに、手首の付け替えを多く行うと接続部近くのスーツ生地が破れてくる傾向があるようなので、破れないようにするには個人で対策するしかなさそうです。このへんは製品自体に対策を講じてほしかったですね。
映画の人気から様々なサイズのデッドプールが出ていますが、可動性は劣るものの現時点ではこのフィギュアが劇中に最も近いフィギュアだと思います。スーツの劣化は心配ですが、高い可動性と多くのパーツにより劇中だけでなくポスターの様々なポーズなどをとらせてディスプレイできるので、このデッドプールが好きな人は値段は高めですが購入を検討してもいいと思います。
すでに次回作の製作は始まっているようですが、現時点ではこの作品から他のキャラがフィギュア化されそうにはないので、次回作では新たに登場すると思われるヒーローなどの登場及びフィギュア化も期待したいですね。
それでは今回はこれにて。