ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、ホットトイズ シビルウォー/キャプテンアメリカ ブラック・ウィドウ のレビューになります。
(全体像)
すでにアイアンマン2、アベンジャーズ、キャプテンアメリカ・ウィンターソルジャー、アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロンに続いて5回目のホットトイズでのフィギュア化となったブラックウィドウです。フィギュア自体のプロポーションはバランス等問題なく、スーツの不具合や装備の取り付けミス等もなく品質もほぼ問題ありませんでした。今回は劇中通りアイアンマン2以来のロングヘアーと前作版と比べるとブルーラインなどがなく地味目のカラーリングのスーツに変更されていました。
(ヘッドアップ)
ヘッドは久しぶりに新規造形されており、前作、前前作など比べると演じるスカーレット・ヨハンソン氏により近いヘッドに進化していました。
ロングヘアーはアイアンマン2以来ですが、今回はウェーブパーマがかっていました。ただちょっとけば立ちやすいので、髪を整える際は注意したほうがいいかもしれません。
ウルトロン版とヘッド比較。髪型や目線は大きく違っていますが、それ以外にも眉毛、瞳や顔の輪郭、唇に至るまでかなり違っていますね。眉間や鼻の両側のうっすらと見えるしわなど、より本人の表情に近づけた詳細な造形のこだわりが見られました。
(各部)
スーツの上半身は主に布製でできており、ジッパーのチャックは前作と同じく開閉が可能でした。
やや斜めにつけられたエンブレムの形状や塗装も問題なく、ベルトのバックルにはウェザリング塗装が施されていました。
エイジオブウルトロン版では一丁に減っていたハンドガンも今回は2丁になり、合わせてホルスターも両方に装備されていました。
ホルスターは以前のものよりもしっかりとハンドガンがセットできる反面、しっかりと下まで入れにくくなっていました。
脚も全体的には劇中のデザインに準拠しており、形状やブルーのラインなどエイジオブウルトロン版にあったデザインはなく地味になっていました。
(オプションパーツ)
ハンドは開き手、銃握り手、握り手、バトン&トンファー持ち手が付属します。
トンファー、バトンともに2つずつ付属していました。バトンはウルトロン版のように青く発光した状態ではなく、発光状態版も付属しませんでした。
銃弾ベルトは通常版と発動版が付属し、ハンドガンは以前のもの同様にマガジンの着脱とスライドが可動します。
バトンは未展開版が2つ付属し、バトンは腰のホルスターに二つともセットすることができます。
(スタンド)
今回のスタンドはキャプテンアメリカと同様の形状の台座に、アイアンマンマーク46のリアクターがデザインされたものになっていました。
プレートには映画のタイトルロゴとブラックウィドウの名前が上に小さく記されているタイプになっていました。
(アントマン)
オプションとして、縮小化したアントマンフィギュアが付属します。以前レビューしたアントマン&アントのこともあり塗装が心配でしたが、細かいラインも塗装されており小さいながらサンプルからさほど劣化なく仕上げられていました。
アントマンのものと同じく、ミニアントマンには上から置ける台が付属します。ただアントマンはチームキャップなので、チームアイアンマンであるブラックウィドウに付属させなくてもさほど問題はなかったような気もします。まあ両チームの衝突の最後でのブラックウィドウの行動を考えると、まあ関連はなくもないですが・・・。
(可動性)
ヘッドは首自体に可動域があることもあり、前後ともに深く曲げることができます。
左右にも首の可動域も問題なく今までのものと同様に動かせました。
ヘッド自体は髪が邪魔になるものの、360度回転可能でした。
肩はスーツの干渉があるため、左右には90度弱上に上げることができます。
腕は前方にはスーツの干渉もありますがなんとか90度までは上げることができました。ただそれ以上はかなりスーツが引っ張られるので破損しないよう注意が必要です。
肘は100度ほど曲げられます。
腰は前後に中程度は曲げることができ、 左右にもスーツの干渉はありますが少し体を曲げることができます。
スーツの抵抗があり良いとは言えないのですが、ある程度なら左右に腰を回転可能でした。
脚は90度弱前方に上がりますが、それ以上はスーツのテンションのため戻りやすかったです。
脚は左右ともに約50度ほど開きます。これ以上開くことも私の購入分では可能でしたが、股のスーツ部分がかなり引っ張られるため破損させないように気を付けて動かしたほうがよさそうでした。
ひざは約120度まで曲げられました。
足首はシューズの干渉はあるものの、前後左右に少し曲げることができました。ただブーツの干渉もあるため、接地性はそこまで高くはなかったです。 なおつま先には可動部位はありませんでした。
以上、ホットトイズ シビルウォー/キャプテンアメリカ ブラックウィドウ レビューでした。
(総評)
良かったところ
現時点ではスカーレット・ヨハンソンに近いヘッドの造形が秀逸
武装はトンファー、バトンなど前作版ほどではないが複数付属
アントマンの造形、塗装ともに問題なし
気になったところ
スーツの干渉により、前作版よりも可動域は狭くなった
すでに4体もフィギュア化されてきたブラック・ウィドウなだけに前作版とは明確な進化がほしいと思っていましたが、今回はヘッドの新造形がもっとも大きな進化だと思いました。今までのヘッドから確実により本人に近いヘッドに改善され、 武装もウルトロン版よりは減ったもののハンドガン、バトン、トンファーが付属し、それらを使用した戦闘ポーズが楽しめます。
ただ、値段の上昇や以前のものよりも可動域が下がってしまったのが残念でした。残念な点はありますが、現時点でもっとも劇中に近いヘッドのブラックウィドウが欲しいならばおすすめできるフィギュアと思います。
シビルウォーからはすでにキャップ、ホークアイ、このブラックウィドウが発売しており、次にアントマンが控えています。アントマンは単独映画版がスーツの完成度は高かったものの可動域が狭かったので、その辺を完全したものが出ることに期待したいですね。あとはスパイダーマンですが現在のところ告知が全くないので、ホームカミングまで待たされるのかもしれませんがシビルウォー版は限定でもいいので出してほしいですね。
それでは今回はこれにて。