ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、ホットトイズ シビルウォー/キャプテンアメリカ アイアンマンマーク46 レビューです。今回は前、後編に分けます。
(全体像)
シビルウォー/キャプテンアメリカに登場した、最新アイアンマンであるマーク46のホットトイズのフィギュアが日本でもついに発売されました。今までのアイアンマンスーツとの大きな違いは各関節部に小型アークリアクターを備えている点で、マーク45以上のパワフルな機動力を持つアーマーです。
フィギュア全体の塗装は、サンプル画像や劇中と比べると光沢が強くなっておりマーク45に近いカラーとなっていました。体型は腰が劇中よりも細いのが気になりますが、マーク43よりもマーク45に近いスリムなスタイルを再現できていました。全身のアーマーの各部にはマーク46最大の特徴である小型アークリアクターがこのフィギュアでも再現されており、アーマー表面には軽微なダメージ塗装が詳細に施されていました。
ヘッドは、サンプルや劇中と比較してもさほど違和感ない形状を再現できていました。ヘッドにはほとんどダメージ塗装は施されておらず、顔はマーク45と同様に鏡面仕上げになっていました。そこまで気にはならないですが、できれば劇中終盤のダメージを受けたマスクもあればさらによかったですね。
胸部には今までとは異なるライトブルー色がかっているアークリアクターが備え付けられ、アーマーの光沢の強いメタリックレッドおよびゴールドシルバーの塗装も問題なく各部にはハゲチョロ塗装が詳細に施されていました。そして胸部にはライトアップ可能な小型リアクターが前方に4つ、後方に4つ備え付けられていました。
太もも部分やひざには前面と側面にダイキャストパーツが使用されており、腰と脚の付け根、ひざ、ふくらはぎ部分に小型リアクター一つずつ備えつけられていました。 こちらも上半身と同じくメタリックレッドの光沢と形状を再現できており、特に目立つ問題はない出来でした。
背面の構造や塗装に問題もなく、肩、背中などに小型リアクターが計6個備え付けられていました。
脚部分背面には小型リアクターはなく電池ケース等があるためダイキャストパーツは少なめですが、不具合などなく申し分のない仕上がりでした。
側面
肩部分のメタリックレッドの部分はダイキャストが使用されており、後方には一つずつ小型リアクターが備え付けられていました。
腕は上腕にダイキャストパーツが使用され軽微なダメージ塗装も施されているため質感は十分で、前腕、上腕に一つずつ、手の甲にも小型リアクターが備え付けられていました。
脚には多くダイキャストパーツが使われているため質感も十分であり、プラスチック部分との塗装の違い等も目立たないよう精密に塗装されていました。脚には胴体を脚の付け根、ひざとふくらはぎに側面方向に向いた小型リアクターが左右3つずつで計6つ備わっていました。あとひざの内側にも小型リアクターのようなものがありますがこれはライトアップ非対応でした。
(オプション)
ハンド
ハンドは握り、可動指、リパルサー光線発射用と3種類付属し、それぞれ左右用意されていました。いままでのアイアンマンのハンドとは違って、手の甲の小型リアクターや指部分のシルバーの塗装など細かく再現されていました。
肩交換パーツ
肩パーツはミサイル発射状態を再現する交換パーツが付属し、マグネットで肩に接続されているパーツを交換して装備できます。マグネットの強度も十分なのでしっかりと肩に固定できます。
胸部ダメージパーツ
劇中後半の胸部のダメージを再現したパーツが付属します。キズの周囲のダメージ再現や塗装だけでなく、リアクター前面が割れている状態まで詳細に再現されていました。ただあと数か所はバトルダメージパーツがあれば劇中終盤のボロボロの状態を再現できるので、胸以外でもダメージ再現に対応してほしかったですね。
前腕部ミサイル発射用パーツ
前腕部ミサイル展開アーマーが付属し、こちらもマグネットで前腕部アーマーを取り外して腕に装備できます。
交換パーツは肩とは違ってマグネットだけでなくパーツ3か所にピンがあるのでよりしっかりと腕に固定できます。その反面、取り外しの際に左右の出っ張った部分をもって外そうとすると、パーツが破損する可能性があるので注意が必要です。
エフェクトパーツ
飛行時のエフェクトパーツ付きハンドです。エフェクトパーツは取り外し不可で、腕に取り付けてアイアンマンの飛行状態を再現できます。
足用エフェクトパーツ
足用エフェクトパーツは、足裏の穴に接続することで飛行状態を再現できます。
今回のトニースタークヘッドは劇中の立場もあってか少し険しめの表情になっており、右目周囲を負傷した状態で立体化されています。1/4スケールヘッドと比べると細かいしわや皮膚の質感は及びませんが、顔の凹凸や眉間や目の形状、内出血した毛の周りの負傷の再現など、マーク43のトニーヘッドよりもかなり進化していました。
背面の髪の毛に表現も問題ない仕上がりでした。そして今回のトニーヘッドには首後ろにHOTTOYSの刻印が施されていました。以前よりコピーヘッドなどの偽物が出回っていることもあり、許諾を得た正規品だということをしっかりと表示したいのかもしれません。
斜め下からのアングルから見ても破綻もなく本人にかなり似ていると思います。出るたびにフィギュアの値段が上がっているので進化して当然といえばそうですが、現時点ではこのサイズでシビルウォーのトニー・スタークを演じたロバート・ダウニーJrに最も近いヘッドになっていると思います。トニースターク襲撃版やスーツを着せた素体に接続して別に使用してもいいかもしれません。
首アーマーパーツ
劇中ではアイアンマンヘルメットは首の後ろに収納される仕様になっていることから、折りたたまれたマスクパーツを再現した首付近のアーマーパーツが付属します。前部のアンダースーツ部分と後ろのアーマーの形状も詳細に再現できていました。
ヘッドを本体に取り付けた状態です。アイアンマンヘッドとは違って首とヘッドが分割されていないので可動域は狭めですが、若干前後左右に動かすことはできます。
キャップマスク
キャップのマスクも付属します。若干ウェザリング塗装は施されており表面の質感は問題ないのですが他のフィギュアでも付属していたことがあるアイテムなので、今までになかったアイテムを付属させてほしかったですね。
ジオラマディスプレイスタンド
スタンドの台座はジオラマになっており、劇中で戦った空港?をイメージした壊れたアスファルトを再現したものになっていました。 以前出たソーライトアーマー版と似ていますが新たに造形されたジオラマスタンドのようです(ほかのフィギュアですでに使われていたらすいません)。
今回は支柱は2種類付属し、マーク45と同じくフレキシブルピラーのものと、金属支柱のものが付属します。飛行または浮遊した状態で飾りたい人はフレキシブルピラーでいいと思いますが、落下や転倒のリスクを避けて安定してディスプレイしたい人は金属支柱を使用できるように使い分けができるのは良い改良点だと思います。
残骸パーツ
他のフィギュアでも複数回使用されたと思いますが、残骸パーツも一つですが付属します。まああってもなくてもさほどディスプレイに影響はないと思いますが、アイアンマンをジオラマに立たせる際に足の下にバランスをとらせるなどに使うのもいいかもしれません。
あとオプションパーツは、写真にはありませんがパーツ取り外しなどに使用するスティックとプラスチック製のピンセット及びライトアップ用の電池が付属していました。
残念ながら時間の関係で前編はここまでになります。後編はライトアップなどギミック、可動性などに続く予定です。
それでは一旦はこれにて。