ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
遅れましたが、今回はホットトイズ ウォーマシン (アベンジャーズ/エンドゲーム)レビューです。
2020年8月23日修正&追記
(全体像)
ホットトイズより、映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」版のウォーマシンが発売されました。劇中ではインフィニティウォーから5年経った時代でローディによって使用されており、最終決戦でアイアンパトリオットのスーツが登場するまで使用されていました。フィギュアの説明書にもナンバリングは書かれていませんでしたが、ボディにある「006」の文字が示すように実質はマーク6という位置づけのスーツのようです。プロポーションはマーク4、5よりもマーク2に近いウォーマシンとしてはスリムな体型になっており、フィギュアでもしっかりと再現されていました。
(各部)
ヘッド
ヘッドのデザインはマーク3、4によく似ていますが違いはしっかりと再現されており、 ヘッド全体にはデジタル迷彩が施されていたマーク4にはなかった軽微なダメージ塗装が施されていました。
胸部アーマーはマーク3や4ほど厚みはありませんが、中央部のリアクターやその側面のスリットなどのの造形も細かく再現されていました。こちらにも各部に軽微なダメージ塗装が施されていました。
側面にはローディの名前がマーキングされ、ダイキャスト製の肩パーツにはマーク4と同様にアメリカ空軍のシンボルが左右ともに施されていました。
腕は二の腕の部分はダイキャストが使われており質感も十分で、ひじより下は非ダイキャストですがカラーは違和感なく合わせられており、
ボディと同様に軽微なダメージ塗装が複数個所に施されていました。
腹部は複数のパーツから構成されており、複雑な構造も再現されていました。腹部や腰は可動部位も多いからかほとんどダイキャストパーツは使われていませんでしたが、他のダイキャストパーツとのカラーと違和感ないように厳密にカラーを合わせて塗装されていました。
あと、腰前方の左右のフラップのカラーはサンプル画像ではどちらも同色でしたが、劇中での左右のカラーは違っていたので修正されているようでした。
サンプル画像
劇中
脚は太もも、すね部分など大部分にダイキャストパーツが使用されており、マーク6の「006」やアメリカ空軍のエンブレムがダメージ塗装ともに施されていました。
足部分はダイキャストは使われていませんがマーク4とは違って泥のようなウェザリング塗装はないものの、胴体と同じく軽微なダメージ塗装が施されていました。
背面右肩にマシンガンが取りつけてられており、各部のマーキングの細かな再現も問題なく丁寧に施されていました。
脚背面部分も前方と同様に大部分にダイキャストパーツが使用されてており、塗装等に不具合等もなく問題ない仕上がりでした。
マーク4との比較
マーク4との比較。今回のウォーマシンは、マーク4と比べてみるとよりスマートな体型なのが分かります。ただ各部のマーキングや細かい造形もマーク4のほうが複雑だったので、今回のウォーママシンは細身でシンプルなデザインな分少し簡素に見えるかもしれません。
(オプション)
今回のスタンドはマーク4とは違ってフレキシブルピラーの支柱が使用されており、飛行状態など浮遊状態でのディスプレイが可能になりました。また、台座にはウォーマシンのエンブレムがあしらわれたデザインが再現されていました。
オプション
ハンド
ハンドは本体付属の握りに加えて、可動指のものとリパルサー光線発射状態のものが付属しました。
ローディヘッド
マーク4などと同様にローディのヘッドが付属しますが、造形自体はマーク3、4とほぼ同じものになります。マーク4と同様に後部分を下に拡張することができますが、劇中ではこの状態にはならず完全にマスクオフの状態だったので、素顔のローディのヘッド付属に変更してほしかったですね。
(ギミック)
ライトアップは頭部のカバーを取り外して操作でき、目がレッドカラーに発光します。点灯してしばらくは見栄えもいいのですが、レッドカラーということもありやはりマーク3や4と同様に割と早く暗くなって見えてしまいます。改善するのは難しいのはわかりますが、次に出るアイアンパトリオットではアイアンマン並みに持続して明るくライトアップできるようにいいかげん改良してほしいです。
マーク4と同様に、背中のスイッチを操作して胸部のリアクター部分と左右のレッド部分の計3か所がライトアップできます。マーク4では劇中よりもライトアップ個所は少なかったですが、こちらは劇中通りにライトアップ個所が再現されていました。光の強さもある程度持続して明るくライトアップできました。
腕のライトアップは手のリパルサー光線発射装置と腕側面の部分がレッドにライトアップできます。このウォーマシンではライトアップ個所はこれで全部なので、発光個所はすべて劇中通りに再現されたことになります。光の強さもある程度持続してライトアップが可能でした。
※追記
Twitterでご指摘いただいたのですが、設定では太もも下と足首にライトアップがあるとのことでした。
劇中シーンを見てみると、着地時に足首がライトアップされていることがわかります。
一方ストーン捜索時には他のライトアップはされているのに、足首のライトアップは全く点灯していないようでした。
また、太もも下のライトアップもチームスーツ装着時には強く発光しているもののそれ以外のシーンでは発光しているように見えず、帰還時にも他の部分は強く発光しているのに、太もも下は一瞬のみわずかに光っているように見えました。
ホットトイズは初期設定ではなく、劇中シーンで強く常時発光している部位のみのライトアップを再現したフィギュアを作成した感じですね。まあ劇中準拠が理由かもしれませんが、個人的には価格も高価な分太ももと足首にもなんとかライトアップは再現して欲しかったですね。
ぴちゃ@1鯖原生民様、ご指摘どうもありがとうございました!
肩のマシンガンは横に約270度、上下に約50度ほど可動域がありました。劇中出は使用されず設定で右肩に固定されているのかもしれませんが、マーク1などのように左右動かせるようになっているとよかったかも。
胸部アーマーは同様に展開でき、内部のメカ構造が再現されていました。形状はマーク3、4とは変更された新規のものになっていました。
(可動性)
ヘッドは上方にはマーク4よりも可動域は狭いですが、前方にはより大きく動かせあごをより引くことができるようになっていました。
左右にはマーク4よりも大きく傾かせることができるようになっていました。
肩左右の造形がマーク4よりも小さいので、より自然に左右にヘッドを回転させることができました。
腕は肩を軸に下に引き下げることができます。また肩パーツはスプリリングで肩に接続されており、動かす際には引き上げて胴体パーツに干渉しないように動かすことができました。
マーク4などと同様に、肩は前方に引き出すことができ、腕をより正面に移動させることができました。
マーク4などと同様に、ひじから腕を前方に引き出すことができました。
腕は側面には90度ほど上げることが可能でした。
ひじは拡張することで90度ほど曲げることが可能でした。
腕は上には90度の可動域がありました。
腹部はマーク4などと同様に上に拡張することができます。
腹部を拡張することで前後に動かすことができるようになり、特に前方はマーク4よりも大きく曲げることができるようになっていました。
左右にも30度ほど傾けることが可能でした。
左右には、胸部と腹部を合わせて約45度ほど回転が可能でした。
腰のフラップは前方側面あわせて四枚が上に跳ね上げることができ、脚を動かす際に干渉しにくくなっていました。
脚は腰を基点に下に引き出すことで、可動域を拡張することができます。
フラップ
腰のフラップは2枚備わっており、脚を動かす際に妨げないようになっています。ただ私の購入分では、脚を一番上の状態にしておくとみぢのフラップがしっかりと閉まらない状態になるのが気になりました。
フラップを動かした状態で、脚は約150度ほど開脚が可能でした。
腰後方のパーツもスプリングで接続されており、脚の動きに合わせて少し浮かせることができました。
脚は後方には約40度ほど動かすことが可能でした。
脚は前方には約90度まで上げることが可能でした。
ひざはマーク4よりも深く曲げることができるようになっており、クリック式関節のため保持性も高かったです。
足は前後と側面でカバーを上げることができ、足の動きに干渉しにくくなっていました。
足の前後左右の可動域がかなり高く、接地性は高かったです。ただ足は非ダイキャスト製ということもあり、しっかりと自立させるには不安でしたので、普段はスタンドを使用したほうが良いと思います。 なおつま先はマーク4などと同様に、30度ほど上に跳ね上げることができました。
劇中では登場場面はあるものの、マーク4のように戦闘シーンがなかったのが残念ですね。
劇中にはありませんが、ウォーマシンにもロケットが乗ったらという感じで
以上、ホットトイズ アベンジャーズ/エンドゲーム ウォーマシン レビューでした。
(総評)
よかったところ
マーク3、4と比較してスリムでシンプルな劇中デザインをよく再現し立体化
可動性についてはマーク4よりも膝等が改善されより幅広いポージングが可能
スタンドがフレキシブルピラー支柱に変更され、飛行状態でのディスプレイも可能
気になったところ
劇中準拠とはいえ、オプションパーツが少ない
付属ヘッドはローディ単独のヘッドに変更してほしかった
ホットトイズからは今までにも多数のウォーマシンが発売されていますが、今回のウォーマシンはマーク3、4のような重武装型ではなくマーク2やパトリオットに近いウォーマシンとしては軽装型に近いフォルムになっていました。劇中での活躍は少なかったですが全体のデザインやプロポーション等には問題なく、可動性はマーク4よりもさらに改良されていました。またウォーマシンでは初となる腕の光線発射装置以外でのライトアップ機能の追加や、スタンドがフレキシブルピラー支柱なることで飛行状態でのディスプレイも可能になっていました。
一方劇中での活躍が少なかった分オプションパーツは少な目で、製品情報に準拠しているとはいえ劇中ではこのオープン状態にはならなかったので、ローディの素顔ヘッドを付属させてほしかったですね。またマーク3,4でも指摘しましたがレッドカラーのウォーマシンの目のライトアップはすぐに暗くなって見えるので、より光の強さを維持できるようにLEDや電池の変更等対策を講じてほしいですね。また、設定では足首と太もも下にライトアップがありますが、劇中では点灯していない場面もあり常時点灯していたところしか再現されなかったのかもしれません。
マーク4のように換装できる武器などはありませんが、シンプルな分各部に可動性向上など改良が加えられて完成度は高められていました。また劇中ではなかった戦闘シーンを想像してポーズジングさせるには十分な可動性を有していました。プレイバリューの点では内蔵武器もないのでマーク4などには劣るのは否めないですが、最近値段も下がってきておりマーク4よりもスマートなフォルムのウォーマシンフィギュアが欲しい人は購入を検討しても良いかもしれません。
今後はアイアンパトリオットも発売予定ですが劇中での戦闘シーンはほとんどなかったため、初めてのマスクなしの素顔ヘッドの出来やどこまでギミック等が搭載され満足できる完成度になるか気になります。ローズも今後のMCUに出るかはわかりませんが、このマーク6やパトリオットもその武器を生かした戦闘シーンが今後の映像作品で描かれる機会があってほしいです。
それでは今回はこれにて。
ホットトイズ ウォーマシン 「アベンジャーズ/エンドゲーム」(駿河屋)
ホットトイズ DIECAST エンドゲーム ウォーマシン (あみあみ)