ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回はホットトイズ アベンジャーズ・エンドゲーム ソー レビューになります。
(全体像)
ホットトイズより、アベンジャーズ・エンドゲーム版のソーが日本でも発売されました。劇中ではサノスを倒せず宇宙の半分の生命を救えなかったことから自暴自棄になった結果、このような肥満体型になってしまった姿となります。インフィニティウォー時よりも戦闘力が落ちており、それまでは見られなかった弱気な態度も見せるようになりました。
体型は劇中通りの太った状態を再現しており、特にアーマーを着ても膨らんでるおなかの造形も劇中の体型を見事に再現していました。
マントのプリーツなどはインフィニティウォー版と同じでしたが、汚しなどはなく綺麗な状態でした。
(各部)
ヘッドは劇中の髪の毛がとひげが伸びた状態を良く再現しており、髪の毛は今までよりも少し柔らかい素材でできているので、アーマーや動かす際にあまり妨げないようになっていました。
顔にはインフィニティウォー版のキズも再現されており、生え際やひげの形状も詳細かつリアルに再現されていました。ひげ先端の結んだ部分も再現されていますが、ただ顔を動かす際によく胸部アーマーに当たるので注意が必要でした。
胸部から腹部はインフィニティウォー版のアーマーの太った版が新規造形されており、円形プレートが同様に6つ備わっていました。ハンドはインフィニティウォーと同じ大きさのようですが、腕はインフィニティウォー版の使いまわしではなく、より太い新規のものが使用されていました。
太ももは通常よりも太い素体が使用されているようで、パンツもデザインはインフィニティウォー版と同じですがサイズアップされたものが新規で使用されていました。
背中には胸部のライトアップ機能があります。アイアンマンのように上にカバーなどなくネジがむき出しになっていますが、今回のソーはマントを着脱できないので気にならないと思います。
後ろのパンツも不具合等なく縫製もしっかりしていました。ブーツはインフィニティウォー版と同じ同じものが使用されていました。
ブーツの裏のソールも再現されてました。
インフィニティウォー版との比較
胸部の円形プレートやブーツは同じですが、そのほかの部分は体型の再現もあり新規造形のパーツや衣装が使われていることがわかります。
(オプション)
ハンドは本体付属の握りに加えて、ムジョルニア、ストームブレーカー持ち手、開き2種類、接続パーツ(×4)が付属していました。
ストームブレーカー
インフィニティウォー時に作成され、エンドゲーム最終戦でもソーが使用したストームブレイカーが付属します。インフィニティウォー版は劇中より小さかったのですが、今回はフィギュアに対して劇中の大きさとなるように新規造形されていました。
比較 こう見ると実際には結構大きかったことがわかりますね。小さいストームブレーカーが気にならない人はエンドゲーム版を持たせてもいいかも。柄にあったグルートのつる?は劇中にあわせてなくなっていました。
今回にストームブレーカーにはライトアップ機能が搭載されており、柄の頂点部を押し込むとONOFF
できます。
ライトアップは柄近くの部分を中心に発光します。ただライトアップは連続点灯では結構すぐに暗くなりがちでした。
ムジョルニア
ソー愛用のムジョルニアは、エイジオブウルトロン版などに付属したライトアップ機能を搭載したものになります。同様に、柄を回すことでライトアップをONOFFできます。 こちらはストームブレーカーよりもライトアップがすぐに暗くなりがちでした。
エフェクトパーツ
胸部の円形プレートを取り外して取り付ける電撃のエフェクトパーツです。形状はインフィニティウォー版とほぼ同じですが、クリアーとブルーカラーに塗装が施されており円形部分はインフィニティウォー版よりも下部部分が大きくなっていました。
ストームブレーカー、ムジョルニアエフェクトパーツ
ストームブレーカーに取り付けるエフェクトパーツは今回が新規造形で、ムジョルニアは以前のものと同じもののようですがこちらもブルーとホワイトのカラーに塗りわけられていました。あと両腕につけるエフェクトと、ストームブレーカーの柄に塵つけるエフェクトも付属していました。
ストームブレーカーエフェクトパーツ2
ストームブレーカーの左右に取り付けるエフェクトパーツも付属していました。
ブラックライト反射効果検証
上がインフィニティウォー版、下がエンドゲーム版のエフェクトパーツになります。形状はほぼ同じですが、電撃のエフェクトがインフィニティウォー版のほうはブルー一色なのに対して、エンドゲーム版のほうがブルーとクリアーカラーの2色になっていました。
ブラックライト照射時
ブラックライトを当てた状態。若干エンドゲーム版のほうが円形プレート部分が明るいように見えます。説明書に書いてあるほどなのでどのくらい違うか期待していましたが、以前のものより明確に強く光るというわけではないようでした。
目はインフィニティウォー版と同様に、ブラックライトで光りました。
インフィニティウォー版と同様に胸部円形プレートはエフェクトパーツに取り換えてスイッチを入れると、それぞれライトアップされます。
ストームブレーカーには計5つのエフェクトパーツを取り付けることができ、劇中の電撃をまとった状態を再現できます。
以前のソーと同様に、ムジョルニアにエフェクトパーツを取り付けることができます。
両腕にもエフェクトパーツを取り付けることができます。
スタンド
スタンドは他のエンドゲームフィギュアと同様の台座が使用されており、支柱はアイアンマンマーク85と同じく太くてフレキシブルピラー仕様になっていました。 ただソーの胴体をクリップで長く固定しているとソーのアーマーが少しへこんだ状態になるので、気になる人は何か緩衝材を挟んだほうがいいかもしれません。
(可動性)
頭部は髪の毛が割と柔らかいので、上下には約30度ほど可動域がありました。
ヘッドは横には約30度、左右には約90度まで回転が可能でした。
腕は横には約70度ほどまで開くことができました。
腕は真上には無理ですが、70度ほどまでには上げることができます。
ひじは約80度までクリック式で曲がりました。
腕は左右にクリック式で一段階回すことができました。
胸部から胴体までは可動域はありませんが、腰は前後は無理ですが左右に最大60度ほどまで回すことが可能でした。
脚は左右に60度ほどまで開脚できました。
脚は太もも部分が干渉するため、約40度くらいまで動かすのが最大でした。
後方には約20度ほど動かすことができました。
足は前後左右の可動域が広く、接地性は高かったです。
(そのほか)
本フィギュアは私の購入分は一次出荷で届いてはいたのですが、ライトアップに不具合があり対応を待ってからのレビューになり遅くなりすいませんでした。
以上、ホットトイズ アベンジャーズ・エンドゲーム ソー レビューでした。
(総評)
良かった点
前作版までとは違った劇中通りの太った体型を再現
ヘッドはサンプルよりも劇中に近くなり、長い髪は軟質素材でヘッドの可動域をあまり妨げない
ストームブレーカーは劇中通りの大きさになり、ムジョルニアとともにライトアップ機能搭載
インフィニティウォー版と同じく、胸部円形プレートはエフェクトパーツとの交換でライトアップ可能
気になった点
腹部はほぼ動かず、脚の可動性が前後にほどんと動かなくなった
ハンドの接続部位が、ストームブレーカーの重さで外れやすかった
今回のソーは今までとは違ってかなり太った体型だったのでその再現が心配でしたが、インフィニティウォー版と差別化されており太った姿をしっかりと再現できていました。サンプルではヘッドもそこまで似ていませんでしたが製品版ではかなり改善され、髪パーツもより柔らかい素材になっておりヘッドの動きを妨げにくくなっている点も良かったと思います。可動性は胴体や脚の可動域が狭いのは残念ですが、頭部や腕はそこそこありました。ムジョルニアやストームブレーカーのライトアップ機能やエフェクトパーツも充実しており、オプションパーツはかなり充実していました。
気になった点は腹部と脚部の可動性がかなり妨げられている点で、もう少し脚は前方に上げられるようにしてほしかったです。またストームプレイカーにエフェクトパーツをつけて持たせると、ハンドと腕の接続部位が重さに耐えらえずハンドごと外れやすかったのが気になりました。あと説明書にはブラックライトでエフェクトパーツが光を反射するギミックがあるとありましたが、インフィニティウォー版のエフェクトパーツと比べても明確に強く光ることはありませんでした。
劇中での太ったソーの姿を良く再現できているのでただ直立させても貫禄があって存在感があり、今までのソーを買っている人でも新規性のあるフィギュアに仕上がっていました。ただ胸部や腹部の可動性が低いので、あまり動かせなくても許容できる人にはおすすめできるフィギュアだと思います。
ホットトイズのアベンジャーズエンドゲームフィギュアで未発売なのは、サノスバトルダメージ、ハルク、アイアンパトリオット、キャプテンマーベル、そしてアイアンマンマーク85バトルダメージなどまだまだたくさんありますね。サノスバトルダメージとハルクはすでに香港での発売済みのようですが、やはり注目度の高いマーク85BDやパトリオットなどダイキャストのフィギュアの発売が待たれます。
それでは今回はこれにて失礼しました。
ホットトイズ ソー (エンドゲーム) (あみあみ)(楽天)(駿河屋)