ホットトイズ 「IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり」 ペニー・ワイズ レビュー - ヒーローフィギュアをレビュー!

ホットトイズ 「IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり」 ペニー・ワイズ レビュー

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今回は、ホットトイズ 「IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり」 ペニー・ワイズ レビューになります。




(全体像)
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ホットトイズより映画「IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり」より、ペニー・ワイズが発売されました。ペニー・ワイズは前作「イット それが見えたら終わり」にも登場していましたが、今回は続編のものとしてリリースされました。

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「イット」は、「キャリー」、「スタンド・バイ・ミー」、「シャイニング」などホラー小説で有名なスティーブン・キング氏の原作小説で、メイン州の町デリーの下水道に潜み数十年周期で子供達を襲う不気味なピエロです。その正体は人の恐怖を糧とするバケモノで、長い年月にわたり数多くの事件を起こしてきましたが、主人公ビリーの弟ジョージを殺したことからビリーらの仲間「ルーザーズ」によって正体を追われ一度は撃退されました。しかし数十年後に再び子供を襲い始め、大人になってデリーに集まったルーザーズと再度対決することになります。

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この原作は映画以前にドラマ版も製作されていましたが、今回のペニーワイズはドラマ版とはかなり容姿が違いより不気味にリニューアルされていました。フィギュアの衣装はほとんどがポリ生地が使用されているようで、一部ピエロカラー等にレース状のファブリックが使用されていました。

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一方製品情報ではあった衣装に対するウェザリングは見た感じではないもしくはかなり薄く施されているようで、劇中2作目の汚れた感じより製品情報画像や一作目の汚れが目立たない状態に近く見えました。



(各部)
ヘッド
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ヘッドは演じるビル・ステルスガルド氏の肖像権をクリアしており、オレンジ色の目や劇中や作品ポスター等で印象深いにやついたペニーワイズの表情をかなり忠実に再現できていました。また口の中の歯も別パーツでリアルに再現されていました。

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また額のメイクも、劇中ほどはっきりとはしていないもののひび割れた形状が再現されていました。

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髪の毛は植毛ではないので劇中の柔らかそうな形状は再現できていませんが、劇中の非常に特徴的な髪型を良く再現していました。

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首には劇中通りピエロカラーが他の衣装の部分よりも少し黄色がかった古びた感じが再現されていました。胸には劇中とは間隔が少し違うもののポンポンが3つ貼り付けられており、肩のパフスリーブ(肩の膨らんだ部分)も丸く膨らませた形状がよく再現されていました。

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劇中より肩下の衣装の部分は少しボリュームが少なめでしたが、それ以外の腕部分の衣装は劇中通り腕の形通りに絞った形状をよく再現していました。

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袖には劇中通り6個の球?が付いたアクセサリが取り付けられており、袖部分はキャンディスリーブ(キャンディの包み紙のように縛った形の袖)もきちんと再現されていました。袖の内側には首のピエロカラーと同素材のファブリックが劇中と同様に使用されていました。

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腰より下には裾フリルが設けられており、パンツ上部分も劇中よりはしわが少なめですがおおむね形状は再現されていました。膝より下は、腕と同じく脚の形に添わせて絞った形状が再現されていました。

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劇中ではあまり背中を見せるシーンはなかったと思いますが、全面同様に背面の衣装も不具合や違和感なくきちんと縫製されていました。

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足首には手首と同様に手首と同様にキャンディ状のフリルが再現されており、その上部には手首と同じく球が結ばれたアクセサリが設けられていました。

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ブーツには胸部と同様にポンポンが先端についており、左右には衣装とは違って泥の汚れのようなウェザリング塗装が施されていました。

(オプション)
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劇中でペニーワイズが人に襲い掛かる際に牙をむいた表情が再現されたヘッドになります。劇中ではもっと牙の数が増えた表情もありましたが、一作目のジョージや2作目序盤で女の子に嚙みついた際の表情に近い形状となっていました。表情はサンプル画像とほぼ同じに見えましたが、歯はサンプル画像より前方に歯の先が飛び出た形状に変更されていました。

ハンド
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ハンドは計9つ付属し、バルーンの持ち手や一作目でペニーワイズが爪を伸ばした形状のものも付属しました。ただバルーン用のハンドは右しか付属していなかったので、劇中のように左に持たせられないのは少し残念でした。


赤い風船
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劇中でペニーワイズの象徴ともいえる赤い風船も付属します。風船本体はプラスチック製で、紐部分はワイヤに布が巻かれている再現されています。一方で紐部分は曲げることはできず、専用ハンドに持たせる際も手と風船が5センチ未満で持たせないと左右に傾いてしまうので注意が必要でした。



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劇中では確か出てなくて映画のコンセプトアートなどで出てきたちぎれた腕が付属しました。腕はちぎられた部分や各部の損傷がリアルに造形されていました。


紙の船
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劇中で主人公ビリーの弟ジョージがペニーワイズに排水口から引き込まれて殺されるきっかけとなった紙の船も付属します。側面に手書きされたジョージーの名前も再現されており、紙製ではないものの形状もほぼ劇中どおりになっていました。

 

スケートボード
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主人公ビリーが出会った少年が持っていたスケートボードで、ペニーワイズにさらわれた際にビリーの前に出現したものになります。文字で「Won’t Be there for him either? 」 訳「あの子も見殺しにする気か?」と書かれた文字が再現されていました。これはサンプル画像には準拠していますが、劇中と比べるとボードの形状が少し短くなって文字が小さく中央によっており、劇中ではBEの部分が製品版ではB-B-BEと変更されていました。

なお車輪は前後ともに回転が可能でした。

びっくり箱とペニーワイズの人形
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一作目終盤に登場するびっくり箱です。劇中では勝手にハンドルが回ってペニーワイズの人形が飛び出してきますが、ハンドルもその通りに回転できました。上部には☆5つがマーキングされ、側面二つにはペニーワイズと思われるイラストが再現されていました。

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びっくり箱は上部が展開でき、ペニーワイズ人形をセットすることができます。

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一作目最後に登場するびっくり箱とペニーワイズの人形が付属します。箱は開閉可能で、側面のペダルは回転が可能でした。

人形は頭部の髪の毛が劇中よりも色あせたカラーになっており衣装もファブリックではなく硬質素材で作られていました。ただ劇中では暗くてあまり見えないこともあり細かい点はそこまで気にはならないかもしれません。


台座

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今回の台座は、劇中に登場したジョージがペニーワイズに引きずり込まれて殺された排水口が再現された特別仕様となっていました。前面にはイット チャプター2(海外版題名)が記されていました。

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台座の下部分には排水口に注ぎ込む雨水を再現されており、劇中で腕をペニーワイズにかみちぎられたジョージの流れた血を再現したような状態が再現されていました。

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天面には劇中の芝生が再現されており、端に支柱を取り付ける穴が設けられていました。


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スポンジ部分にはペニーワイズのヘッドがセットできるようになっており、劇中のようにペニーワイズが排水口からのぞく状態を再現できます。

スタンド

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支柱はフレキシブルピラー仕様となっており、先端のクリップでしっかりとペニーワイズをはさんで固定できるようになっていました。
通常ホットトイズでは飛行しないキャラの場合はあまりこの支柱は付かないのですが、今回は珍しく付属していました。

(可動性)
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頭部はヘッドと首が分割されており、前後左右に可動域が広く左右回転も可能でした。


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腕は衣装の干渉もあるので真上には上げにくかったですが、横には90度上がりました。

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腕は肩を軸に左右に回転が可能で、ひじは150度ほど曲げることが可能でした。

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前後には50度ほど曲げることができ、かなり可動域が広いですね。

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左右には40度ほど傾けることができ、左右には90度回転が可能でした。

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膝は130度ほど曲げられ、前方には90度まで上がりました。ブーツは前後左右に可動域が広めで接地性は高めでした。


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脚は左右には180度近く開脚できました。全体的に可動性はかなり高いのですが、ただ後ろ方面はほとんど可動域がないのは残念でした。




(そのほか)
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ペニーワイズ「ハァイ、ジョージィ!」

ハンドをセットする仕様にはなっていませんでしたが、無理やりハンドを頭部横に置いて劇中のように紙の船を持たせることもなんとか可能でした。

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個人的にはドラマ版のほうが面白かったですが、ペニーワイズに関してはこちらのほうがより不気味になって魅力は上がりましたね。

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劇中では使用しなかったと思いますがびっくり箱を操作するペニーワイズで。

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腕を持ったりスケボーを持った状態で。どちらも劇中でペニーワイズが持ったことはなかったと思いますが、できれば両腕が蜘蛛(?)の脚状に変化した形態も再現できるとさらによかったかも。 

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劇中では乗りませんが一応乗ったポーズで。


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以上、ホットトイズ 「IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり」 ペニーワイズ レビューでした。

 



(総評)
今回のフィギュアは映画の公開は2017年と2019年でフィギュアの発売もかなり延期続きで、映画公開から3年近くかかってからの発売となりました。フィギュアはチャプター2(完結編)名義ですが、びっくり箱や排水口ジオラマなどもあり、一作目と2作目両方に対応した内容となっていました。

フィギュアとしての完成度は高く、ヘッドも二種類付属しているので通常と襲い掛かる状態を再現できます。可動性は脚の後ろ方面やしゃがむポーズは厳しいもののそのほかの可動域はかなり広いので、劇中の多数のポーズは対応できました。アイテムも印象深い紙の船や排水口ジオラマ、風船などが付属し、使用しないヘッドを排水口にセットできるなど充実した内容となっていました。

気になった点は製品情報にもあった衣装全体のウェザリングはないもしくはかなり薄く施されており、2作目劇中の汚れた衣装ではなく一作目の汚れの少ない衣装の状態に近かったです。 またびっくり箱やスケートボードは劇中に出てくるもののペニーワイズ自体が使用したシーンがなかったと思われるので、できるならば劇中でもあった両腕をクモの腕に換装するオプションがあればよかったですね。 あとヘッドの出来は秀逸でしたが、眼球可動があったならばより不気味なペニーワイズの表情が際立ちそうなのがちょっと惜しかったです。

ペニーワイズは他のサイズでも多くフィギュアが出ましたが、より映画劇中に近いペニーワイズが欲しい人にはおすすめできる完成度だと思います。現状ではフィギュアの在庫も割とあるようなので、今からでも購入は容易なのはいいですね。 今後本作から新たなフィギュアがホットから出ることはなさそうですが、MCUやスターウォーズ、DCではない単独映画のものもまた出してほしいですね。

それでは今回はこれにて。



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ペニーワイズ 「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」 (駿河屋)

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