ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、ホットトイズ アベンジャーズ・エンドゲーム アイアンマンマーク85バトルダメージ版 レビューになります。今回は前後編に分けます。
箱
いつもは箱は紹介しませんが、今回はデザインが気に入ったので紹介します。箱のデザインは前面はマーク85とマスクを外したトニーの影、サイドと背面は今までホットトイズから発売されたアイアンマンフィギュアの写真が使用されていました。
箱裏面上部に描かれているのは左がアーク・リアクター、中央がアイアンマンマーク4、右がマーク4装着機セットのようですね。
側面に描かれているのは、左上からアイアンマンマーク7、その下がマーク50、右がマーク42もしくは43?
側面中央部分には、左がマーク47、右がマーク45が。
そして側面下には左がマーク42、右がマーク43っぽく見えます。
どうもマーク4、マーク42または43が二つ使用されているので使用されていないマーク3やマーク6、マーク46なども入れてほしかったですが、今までのホットトイズアイアンマンが使われているのも最後のマーク85バトルダメージだけあって感慨深いですね。
(全体像)
ホットトイズより発売されていたアベンジャーズ・エンドゲームのムービーマスターピースシリーズですが、その最後を飾るアイアンマンマーク85バトルダメージ版が発売されました。 日本では通常版に先駆けて、ボーナスアクセサリ版が先行して2022年3月末に発売されました。
基本的な構造は発売されたマーク85通常版と同じですが各部に戦闘でのダメージを再現したシャドーが吹かれており、首、肩、胸部、腕、脚に戦闘での破損を造形で再現した新規パーツが使用されていました。
今までホットのアイアンマンでバトルダメージ版が発売されたのはマーク3、マーク7とこのマーク85の3体のみです。これらや最近のダイキャストアイアンマンのバトルダメージ換装状態をあわせても、今回のマーク85がもっとも広範囲にダメージ部分を造形で再現したものになっていました。
(各部)
頭部は形状は通常版と同じですが、各部の軽微なダメージ塗装などが変更されていました。また首パーツは破損した状態を再現した新規パーツが使用されており、マスクヘッド、トニーヘッド兼用で使用できます。
胸部は薄くつや消しが施されており、正面には劇中終盤で受けた激しいダメージの造形を追加した胸部パーツが使用されていました。
胸部パーツの大きなダメージ個所は複数あり、表面がえぐられ内部構造がのぞく状態を詳細に再現していました。劇中終盤では左の上のライトアップは壊れていたように見えましたが、今回のフィギュアではライトアップ可能になっていました。
胸部右下部分はサンプルよりもダメージ具合が少し軽めでしたが、胸部中央や左のダメージは内部構造などをリアルに再現していました。
腕の肩アーマー上部部分のダメージ処理はかなり範囲が広く、特に右肩では破損したアーマー内部からのぞく内部構造も細かく再現されていました。
左腕は前腕と二の腕両方にバトルダメージが造形で再現されており、前腕のダメージはサンプル画像よりは少し簡素化されたものの内部構造や擦れて剥げた塗装などの詳細に再現されていました。
右腕は二の腕にはダメージ造形があり前腕部は塗装のみでの再現でしたが、前方と側面ともに細かいウェザリングが各所に施されていました。
脚は太ももから膝にかけてダメージ状態が造形で再現されており、それより下はウェザリング塗装でダメージを再現していました。膝付近のダメージ部分の内部構造は、サンプル画像よりもより詳細に造形されている点が好印象でした。
前面に比べて背面は造形でのダメージ部分はありませんが、各部にシャドーや軽微なダメージ塗装が施されていました。
(オプション)
トニー・スタークヘッド
今回のトニーヘッドは、劇中終盤でのナノガントレットを使用する前後のトニー表情を再現したものになっていました。
サンプル画像よりは顔の幅が少し細く見え顔のキズの赤色が少し濃い感じになりましたが、戦いで汚れたであろう皮膚の汚れや首の薄い血の色、口からのぞく歯など見えにくいところまで詳細に再現されていました。
髪の毛は生え際や塗装ミスや分割線なども目立たず仕上げられていました。
今回のヘッドは通常版マーク85のバリアントヘッドの件もあってサンプルよりもかなり改良が加えられたようで、製品版では劇中場面のトニーに近く完成度が高まっていました。
トニーヘッド比較
左よりダイキャストマーク6、マーク50、マーク85バトルダメージ版、マーク85バリアントヘッドとなります。
無表情の他のものと比べるとこの撮影アングルでは少し違和感がありますが、表情がついたトニーのヘッドとしては最後を飾るにふさわしい仕上がりでした。
ハンド
ハンドは通常版マーク85とほぼ同じですが、主に手の甲の部分にシャドーが吹かれウェザリング塗装が施されていました。
ナノ・リパルサーキャノン(左・右)
ダイキャストマーク50では右腕分しかなかったナノ・リパルサーキャノンは今回は左右付属します。どちらも外側の造形はマーク50のものとほぼ同じでした。
接続口の内側にR、Lとあるので、それぞれ右左腕に接続できます。
マーク50と同様に、 腕を外してキャノンを装備できます。キャノンのそれぞれの砲口と横部分のラインはマーク50のものと同様に、LED
でライトアップが可能でした。
マーク50、85での装着
ちなみにマーク50、マーク85にも装着可能でライトアップも可能でした。ただマーク50に対してはしっかりと押し込まないとライトアップが起動しないので、マーク85に再装着する際に緩くなりそうなのであまりしないほうがいいかもしれません。
腕 (ナノガントレット)
劇中最後に使用したアイアンマン版のナノガントレットの交換パーツがマーク85と同様に付属します。こちらは手の甲や腕にかけての部分にバトルダメージを再現した新規パーツが使用されており、腕に標準装備のハンドは指可動式になっていました。
ハンド交換
劇中でのナノガントレット使用直前の手の形を再現したハンドも付属します。こちらは手のひらのリパルサー光線発射装置の部分がライトアップ非対応になっていました。
交換用ハンド2
こちらはナノガントレットを使用する指をスナップする際の形状を再現したハンドが付属します。こちらももう一つと同様にリパルサー光線発射装置のLEDライトアップには非対応ですが、手の甲部分のダメージ形状もしっかりと再現されていました。
リパルサーキャノンと同様に腕をセットしてライトアップを点灯すると、手のインフィニティストーンがそれぞれと腕に入った亀裂がライトアップされました。通常版にはなかった腕の亀裂部分のライトアップは明るかったですが、できれば劇中のように手の甲部分も光がつながって見えるようになっていてもよかったですね。
エナジーブレイド
マーク50のアクセサリセットにも付属していたエナジーブレードが付属します。造形はマーク50のものとほぼ同じですが、刃の部分がマーク50では塗装でしたが今回はブルーカラーのクリアーパーツに変更されていました。
スタンド
スタンドは支柱がフレキシブルピラー式になっており、マーク85の浮遊ポーズでのディスプレイも可能でした。
今回のマーク85BDでは通常版尾6角形の台座は付属せず、劇中終盤の戦場の岩場を再現したものになっていました。
ダイキャストマーク46などに付属したものに比べると台座部分のジオラマのボリュームは減りましたが、横に広いデザインなので支柱にフィギュアをセットしても安定して支えられる安定感がありました。
(比較)
マーク85(通常版)、マーク85バトルダメージ版
アイアンマンマーク85通常、バトルダメージ比較
正面から見ると、ヘッドはほとんどカラーの違いもありませんが、胸部、肩、腕、脚のバトルダメージ部分とゴールドカラー部分に薄くシャドーがかかっているなど違いがありました。
左右から見ても基本カラーはほぼ同じようですが、ゴールドカラー部分のシャドーやそれ以外の部分の薄いが広範囲のダメージ塗装などの違いがありました。
背面は少しシャドーが各部に吹かれているのと軽微なダメージ塗装がある以外は正面よりは近く見えますね。
ハンドも上(バトルダメージ)のほうが下(通常版)よりもウェザリング塗装が強く施されていることがわかりますね。
ナノガントレット比較
ナノガントレットは裏面はほぼ同じパーツのようですが、表面はバトルダメージが施された新規パーツを使用していますね。また手の甲のインフィニティストーンがBD版のほうが少し透明度の高いクリアーパーツが使用されていました。
比較ナノリパルサーキャノン(マーク50、85)右用
マーク50ナノリパルサーキャノンの外見の形状はほぼ同じでしたが、内部の刻印の有無でどちらかを判断できました。
エナジーブレード比較
刃の部分がクリアーパーツかそうでないかの違いがあり、そのほかは目立った変更等はなさそうでした。
(可動性、ギミック)
可動性は私の購入分では少しマーク85バトルダメージ版のほうが首の左右の可動域が広かったくらいで、そのほかはほぼ同じようでした。
そのほかの部分の可動性はほぼ通常版と同じなので、そちらのレビューを参照願います。
胸部カバーは通常版同様に外すことができます。この部分は塗装等通常版との違いはありませんでした。
時間の関係上、前編はここまでになります。後編は残るギミック、ボーナスアクセサリなどに続きます。
それでは今回は一旦はこれにて。